「ディードリット」(ロードス島戦記)【好きな女性キャラクター】
エルフというと、人間と見た目は似ているが「麗しい容姿」「長い耳」をしているといったイメージがあるかと思うが、本来のエルフというものはこういったものではない。特に「長い耳」という点に関しては、このディードリットで付けられたデザインである。
そういった意味で、このディードリットというものは日本で「エルフ」という種族イメージを確立させたキャラクターとよく言われている。
自分が初めてちゃんとした「エルフ」というキャラクターに出会ったのは、かつてギャグ王で連載されていた「レニフィルの冒険」という漫画のレニフィルである。
御多分に洩れず、彼女もまた耳が長い。作中で指輪物語をリスペクトしている節があるのだが、知ってか知らずかレニフィルの容姿はディードリットに近い。
「長い耳」というのは本来エルフにあったイメージでは無いが、このディードリットのデザイナーの中では、「エルフといえば長い耳」というイメージが最初からあったらしく、特に意図せずこういうデザインになったという事らしい。しかし、考えてみればファンタジーの亜人モンスターである「インプ」「ゴブリン」といったものは人間とくらべて耳が大きかったり長かったりするイメージはある。
エルフもそれらと同じ亜人モンスターと考えた場合、耳を長くデザインするのもそうおかしい話では無い。
エルフというのは人間とあまり容姿に違いが無い種族ではあるため、「耳が長い」という特徴があるのも「人間との違い」を表せる秀逸なデザインで、やはり個人的にはこの特徴があるのは非常に良いと思っている。
ただ、こういった経緯ではあるため、「エルフといえば長い耳」というのは日本以外ではあまりピンと来ないらしい。
いわゆるなろう系と言われるファンタジー作品が沢山出ている昨今では、以前と比べると海外での認知も進んでいるかもしれない。
個人的にディードリットが好きなキャラクターというのは彼女自身がどうとかでなく、日本のファンタジー氏に残るような秀逸なデザインをしたことによる部分が大きい。自分もディードリットがどういうキャラクターなのかおおまかには解るが、ロードス島戦記も未だに読んだことは無い。
しかし、ディードリットを主人公にした、「ロードス島戦記-ディードリット・イン・ワンダーラビリンス」というゲームが2021年末に発売された。
丁度いい機会なので、今度やろうと思っている。みんなもやろう。
終わり