【DQR】《激昂の犠牲》総評
こんにちは、笹川マイスです。
今回はライバルズ第7弾「光と闇の異聞録」で登場するカード
「激昂の犠牲」について考察していきます。
それにしてもぶちギレてるイラストが特徴ですね。
ぶちギレ金剛といい勝負です。
さて、その能力ですが、ユニットを1体死亡させて
テンション+3…つまりテンションゲージがMAXとなり、テンションスキルが使えるようになる。
という、結構シンプルな効果です。
そんでもって、魔剣士自体のテンションスキルは、ピサロナイトを召喚するというもの。
ピサロナイト自身が2コス相当のバニラですから、ユニットを死亡させている以上
割に合っているかと言われたら合っていない。
じゃあ何の使用目的でこのカードを使うのかとなると…
スキルブースト値を貯める・エイトのレベル1効果を発動させる・テンションリンクの効果を起動させる
スキルリンクの効果を発動させる、デスピサロ後の強力なテンションスキルを利用する
ユニットを死亡させたい、ピサロナイトを出したい
といった所でしょうか。
スキルブースト値を貯める
とはいえ、この効果だけを目的にこのカードを使うかと言われると怪しい。
魔剣士のスキルブーストを持ったカードは総じて強いですが、値はそこまで重要じゃないって所でしょうか。
エイトのレベル1効果を発動させる
まあ使うとしたらこれがまず思い浮かぶでしょう。
先行3ターン目でテンスキ使って、ピサロナイトを出し、このカードを使ってターンエンド。
そして4ターン目でテンスキ使う事でエイトのレベルが2になります。
が、その場合4ターン目まで自分の場はガラガラなのでアグロ相手だとキツイってもんじゃない。
そもそも4ターン目でとげこんぼう出せば問題無い話である。
テンションリンク・スキルリンクの効果を発動させる
ドン・モグーラを考えると、
モグラでリーダーに攻撃→モグラをコストに発動→モグラ精製→打点上がったモグラでリーダーに攻撃。
これは動きとしては強いですね。2コスカードなので、MPが10あれば1ターン無いで使えるのもGOOD。
とげこんぼうより唯一勝っている所だと思います。
デスピサロのテンションスキルを使用する
まあこれですわ。ユニットを1体死亡させようが、それをペイできるパワーが激しい炎にはある。
ユニットを用意しないといけないのが弱点か。
ユニットを死亡させたい
別にこのカードじゃなくてもできるし…、
類似カードの「闇への供物」「ソウルイーター」「地獄への生贄」と比べるとドローソースが付いていないのが痛い。
ピサロナイトを出したい
単純にピサロナイトを出したい為。要は磁場ピサロの場合ですね。
死亡させるのは痛いですが、2回・3回強化されているピサロナイトは4・5コスト相応なので
2コスで出せるのは破格とも言えます。
総評
★★★☆☆
星3つです(最高星5点中)
残念な診断となりましたが、これがチューボーですよ!だったら満点だったので
それで満足してほしい所です。
このカードを使うのは案外エイトピサロよりも、タバサ磁場ピサロかもしれませんね。
タップデビルを死亡させて、磁場なり鼓舞なりでピサロナイトを展開できますから。
MP消費は7~8くらい行きますが…。
さて、専門的な事はともかく…
このイラスト。
いくらなんでもピサロ様はキレすぎじゃないでしょうか。
ピサロというキャラクターは、ドラクエ4で魔族の王として君臨するキャラクターですが
冷静でクールなキャラクターです。
元が良い奴だとは決して言えませんが、八つ当たりしてピサロナイトに当たるキャラクターではありません。
つまり、ピサロがこれほどまでキレるほど、ピサロナイトが何かやらかしたという事です。
では何をやらかしたのか…
…その前に、ピサロという人について説明します。
ドラクエ4のネタバレがめちゃくちゃあるので以下注意。
ピサロは先述の通り魔族の王。
人間に恨みを抱いているのか、人間を滅ぼそうと暗躍します。
何故、ピサロは人間を恨んでいるのか?正確な詳細は語られてはいませんが
一員として、恋人のエルフ・ロザリーが関係しています。
ロザリーが流した涙はルビーになるため、悪い人間に狙われており、それをピサロが助けた事によって
ピサロとロザリーが恋人同士になりました。
おそらくは、ロザリーを護る為に、人間を滅ぼすというのが大部分だったのではないでしょうか。
当のロザリーはそんな事を望んでおらず、ひたすらピサロにそんな野望は止めるように説得するのですが…
ピサロはそれでも人間を滅ぼす為に、3つの計画を立てます。
1つ目は、地獄の帝王エスタークを復活させる事。
かつてマスタードラゴンによって封印されたエスタークを見つけ、復活をさせるというもの。
2つ目は、エスタークを完全体にするため、進化の秘法を完成させる事。
エスタークは、かつて進化の秘法を施していましたが、それは不完全なものでした。
そこでピサロは、完全なる進化の秘法をエスタークに施し、パワーアップさせようとしました。
これによって魔族側の勝利を確約しようとしたのです。
つまり、本来はピサロ自体に進化の秘法を使うのではなく、エスタークに進化の秘法を使おうとしていたのです。
3つ目は、魔族側にとって脅威になる勇者の芽を潰す事。
たとえエスタークが完全に復活したとしても、魔族側が敗因する要素として勇者の存在がありました。
ピサロはその存在を恐れており、勇者の居る村を自ら出向いて滅ぼすという
アグレッシブぷりを発揮しました。これは今までのRPGにあったお約束…
「そもそも主人公の元に魔王が出向けば勝てるわけがない」のアンチテーゼとも言えるものです。
とはいえ、当の勇者はモシャスの呪文によって勇者の姿をコピーした恋人(友人)によって助かりますのでご安心を。
安心できねぇ。
この3つの計画の内、「進化の秘法」を完成させる事については完遂できました。
しかし、エスタークは先に勇者に発見され、完全に復活する前に倒されてしまいました。
ここでピサロは、計画が折れてガックリ落ち込んでしまいます。
「許さんぞ人間ども!」とはならないんですね。
勇者の芽を潰す事に失敗したともあって、ピサロはすっかり意気消沈。
良くも悪くもピサロの野望は「この程度」であり、このままであればロザリーの説得もあり
渋々ながらも人間との共存もありえました。
しかし…
ロザリーが人間に殺されてしまいます
結局、欲深い人間によってロザリーは攫われ、ルビーの涙を得るため激しい拷問の末
死んでしまいます…。死の直前にピサロはロザリーの元に駆けつけ、その人間を抹殺しますが
もちろんそんな事で気が収まるわけもなく
「許さんぞ!人間ども!たとえこの身がどうなろうとも一人残らず根絶やしにしてやる!」
というセリフを吐き、自らに進化の秘法を施す事を決意する…
というのが、ドラクエ4のストーリーです。
本来ロザリーには、守衛としてピサロナイトが居り、常に人間の魔の手からロザリーを守っています。
ピサロナイトの戦闘力は相当なもので、比較的終盤のボスという事もあって
まず普通の人間では太刀打ちできません。
なぜライバルズじゃ2コストなのかと言える程です。
ピサロナイトは勇者が倒す事も出来ますが、倒さなくてもロザリーが死ぬ運命は変わりません。
何故ピサロナイトが居ながらロザリーが攫われたのかは作中で書かれていないのではわかりませんが…
そもそもこの「ロザリーを殺して、ピサロを本気にさせる」というシナリオを作ったのは
ピサロの腹心、エビルプリーストです。
エビルプリーストが何かを施して、ピサロナイトをロザリーを離し、
そのスキにロザリーを人間に攫わせるという事をしたのかもしれません。
その場合、ピサロナイトは「ロザリーの守衛」としての任務を全う出来なかった。という事になります。
完全なる大ポカ。大チョンボ。エビルプリーストの策略があったとしても事実は覆りません…。
そりゃこうなるよ。
ご丁寧にこのカードのイラストの背景は塔のように見えますが…
ロザリーが匿っている建物も、明言はされていませんが塔のような建物です。
うわぁこれは確定ですね間違いない…。
ちなみに、主人公がピサロナイトを倒さなかった場合においての
ロザリーが殺された後についてのピサロナイトは…
FC、PS版では居なくなっている。
DS版では存命となっています。
存命…となっている事はやはり、普通の人間ではピサロナイトに勝つことはできず
エビルプリーストの策略によってその場を離れていたという説が濃厚になりますね。
何やってんだよピサロナイト…。
そんなピサロナイトですが、なんだかんだ言って忠実な下僕として雇ってくれて
テンションスキルで使ってくれるピサロ様は神。
やはりピサロ様は世界を支配するにふさわしい人物と言える。
終わり
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